柄谷行人「日本精神分析」講談社学術文庫2007 その付録芥川龍之介「神々の微笑」再読、および加藤周一と竹内好、さらに藤井省三「魯迅―東アジアを生きる文学」岩波新書2011
ある事情で、柄谷行人の「日本精神分析」という文庫本を本棚から探し出さねばならなくなった。その付録にある「神々の微笑」も併せ読むためである。
それから、堀田善衛「海鳴りの底から」もできたら読みなおそうと考えている。中学生の頃、私が初めて読んだ堀田の小説である。そのころは面白い歴史小説としか思っていなかったのだが・・・。
テーマは日本の西洋文化・キリスト教・マルクス主義受容の問題である。意地悪く言うなら、これに構造主義受容という問題も付け加えねばならないだろう。
だが、この問題を論じて、加藤周一に触れないのは柄谷の極めて意図的な行為なので、私としては雑誌「現代思想」2009年7月「総特集 加藤周一」青土社の冒頭にある加藤周一と竹内好のそれぞれの主張も再読することに決めた。
そして竹内好を取り上げるなら、魯迅について書かれた最新の岩波新書にも触れざるをえない。
というわけで、この文章は、とりあえず、ここでこれから何を扱うかを予告しただけの未完の文章である。再読しながら書き直していくので、いつ完成するか分からない。
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