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2011年1月 6日 (木)

正月のTV:田中 均氏の奇妙な理屈と、圧巻だったジョン・ダワー氏の勇気

1月3日の深夜の政治討論番組を見ていると 外務省元審議官という田中 均氏の発言が無類に面白かった。

要するにこうである。「日本には憲法9条があるので、自力では防衛できないし、必要な海外派兵もできないから、その代わりに日米軍事同盟がある。それにかかる費用を負担するのは当然ではないか。もしそうしなければ、泥棒に近い防衛のただ乗りではないか」

何と言う理屈だろう。これでは、憲法9条は敗戦国日本に与えられた罰にすぎない。「戦争を起こした日本には一人前の戦力は与えないことにしたから、米国の言いなりになる半人前の軍隊・自衛隊を持ち、金も差し出せ」という米国の命令の下に戦後と現代の日本がある、ということになる。

憲法9条を戦後日本の宿命的な制約と捉えるか、普遍的な価値への日本国民の接近と捉えるかは大違いである。

しかし、宿命だとあきらめて受容しているということで、田中 均氏は一応憲法9条擁護派ということになるのだろうか。

これに対照的に圧巻だったのは映画監督 森達也がインタビューする『歴史学者ジョン・ダワーが語る「アメリカ・テロとの戦い」』 NHK BS1である。

アメリカのナショナリズムをそう呼ぶことはアメリカではタブーとなっていて、必ず「愛国心」と呼ばなければならない、というジョン・ダワー氏の発言には、アメリカ支配層の陥っている醜悪なファシズムの臭気が届いてきた。

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