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2011年1月30日 (日)

菅首相の「売国」と「亡国」

1月27日の衆議院本会議で行われた、日本共産党の志位委員長の代表質問の中に衆人の耳目を奪うような言葉があった。

菅政権のTPPに関わる政治姿勢を「亡国」と「売国」だと志位氏は表現したのである。

こんな強い言葉を国会で発したのにはきっと理由がある、菅氏が権力維持のためアメリカのエージェントに過ぎなくなっている、言ってみればアメリカのスパイが日本の首相をしていることを志位氏が明確に認識したからだと、私は考えた。

その根拠と推定されることを2点挙げておこう。いずれも池田香代子氏のブログから知ったことである。

一つはウイキリークスというアメリカの外交文書。

それは、ちょうど1年前の2010129日、鳩山首相が平田オリザ氏らの協力で作り上げた「命を守りたい」という印象深い初の施政方針演説を行った直後のものである。

S embassy cables: South Korea rings the alarm bells「合衆国大使館公電:韓国は警告のベルを鳴らす」:201023日にソウルでキャンベル米国務次官補が韓国大統領府の金星煥(キム・ソンファン)外交安保首席秘書官と面会した際の、米本国に送られた公電:2222

6. (C) Kim concurred with Campbell's assessment that the DPJwas "completely different" from the LDP and agreed it was important for the DJP to coordinate with Seoul and Washington as it made preliminary overtures to Pyongyang. The North Koreans, Kim said, were clearly using several different channels to "knock on the DPJ's door." Kim acknowledged Campbell's point that it was important to reach out directly to key DPJ officials like Foreign Minister Okada and Finance Minister Naoto Kan.

日本の民主党は自民党とは「全く異なる」という国務省東アジア・太平洋局のキャンベル補佐官の見解について、金星煥外交安保首席秘書官は意見の一致を見た。
 また、民主党政権が北朝鮮との予備交渉を行う際にはソウルおよびワシントンと協調することが重要だという点でも合意した。
 明らかに北朝鮮は幾つかの異なる チャネルを通じて「民主党のドアをノックしている」と金首席秘書官は述べた。
 岡田外相や菅直人財務相といった重要な民主党中枢に直接に接触することが重要であるというキャンベル補佐官の指摘を金首席秘書官は認めた。」

ざっと読むとなんでもないようなことに見えるが、当時の首相は鳩山氏だった。アメリカは鳩山を外して、岡田や菅に直接交渉を始めていたのである。内政干渉以外の何物でもないが、菅氏は見事にそれに乗ぜられたのだろう。

次は菅氏が1月20日におこなった「外交演説」。

http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg4286.html731秒前後に問題の発言は出てくる。

「はたちにも満たない若い自衛隊員や海兵隊員が、いざというときには血を流す覚悟で任務に当たっていることを忘れてはならない」と菅氏は言っている。

自衛隊と海兵隊が並べられているのにも驚く。海兵隊はアメリカ4軍の中で最も獰猛な殴り込み部隊である。それと自衛隊が同等だと言っているわけだ。

そして、自衛隊員が血を流す覚悟でいるのは当然だとし、それを前提に自分は日米同盟を深める仕事をしているというのが菅氏の発言の趣旨である。イラクに派遣された自衛隊だって、憲法9条の制約下、砲撃は受けたものの血を流すことはなかった。それなのに、自衛隊員が血を流すのは当然だと菅氏はしゃべっている。

もはや戦時下の首相に等しい。

この二つを結びつけると、志位氏が菅氏を「売国」「亡国」の徒と言うことには十分根拠があるように見える。

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