「私たちは戦略を間違えていた」
6月6日のブログに私は「私たちは戦術を間違えていなかったか」というテーマを取りげている。
いま、菅政権が非核3原則の一つ、「持ち込ませず」を恥知らずにも投げ出そうとしているのをみると、私は「私たちは戦略を間違えていた」とはっきり言い直したくなってきた。
普天間の全面返還求めて、私たちは鳩山首相を高支持率に維持し、それをアメリカ政府への強い圧力とすべきだったのである。
鳩山首相が「普天間を国外に」と言った時、多くの人はただ期待して待つ姿勢にとどまり、孤立無援の首相が米日の圧力に屈服した時に初めて「怒」のプラカードを掲げたのである。
そのせいで反動は大いに進んだ。日本は40年分くらいの量の民主主義を失った。
米国の軍艦の寄港を何十年もゆるさず、その影響で南太平洋に非核地帯を作った実績の神戸方式も風前の灯にしてしまったのは、この1年の国民の愚かさである。たとえ、権力側による世論誘導がいかに強力であったとしても、後世に語り継がれるべき大失敗だったろう。
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