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2010年6月11日 (金)

①山口県にも胎児性水俣病はある②宇部市民にとって「奇兵隊」は焼鳥屋の名前に過ぎない

昨日診察した40歳代の患者さんはほぼ間違いなく胎児性水俣病だった。

患者さん自身は成人して山口県に住み、縁があって私を受診したが、すでに水俣病と診断されている母親が関西に移住した後に生まれたこの人になぜ症状がと、最初は理解できなかった。

よく聞けば謎は解けた。妊娠が分かった母親はすぐに里帰りし、出産前後を長く郷里で過ごしたのだった。そのとき不知火海の魚を食べ続けたのは言うまでもない。

山口県内に住む水俣病患者掘り起しを計画していたのに、その計画実施以前に患者のほうから私の前に姿をあらわしたのである。

かって、ほぼ確実視されながら認められることのなかった徳山湾水銀被害患者にも接していた私が、このことに何か因縁のようなものを感じないではいられないのは、老人になった証拠だろうか?

ともあれ、不幸はこのように遍在する。

ところで、新首相はセントラル硝子の重役(普通のサラリーマンの部類ではあるだろう)の息子として山口県宇部市に生まれた縁で、自らを高杉晋作に、内閣を奇兵隊になぞらえているらしい。

宇部市民にとって「奇兵隊」は焼鳥屋の名前に過ぎず、私にとって高杉晋作はとりたてて珍重するところもない人物なので感慨は湧かない。言うのは自由である。

それよりも、気にかかっているのは池田香代子さんのブログで知った喜納昌吉氏の証言である。内閣官房長官が自由に使っている内閣機密費が、名護市長選挙で稲嶺氏の対立候補に渡されたというのである。稲嶺氏に当選されると困ると思っていた民主党が、実際面でも卑劣な行動を取ったことになる。

もし、これが本当だとしたら、こんなことは永遠には続かないと、私も加藤周一さんに倣って言わなければならない。

そうだ、こうして、突然に加藤さんのことを思い出しているのは、私が私の中の組織順応性を一つ捨てて、なすべきことをなそうと決心したからでもある。組織に芽生えている小さなファシズムを退治してしまう決心をようやくしたということである。それは関わりあうのも馬鹿らしい、つまらないことなのだが、かじり始めたすっぱい林檎を片付けなければならないのは150年前(Engels)も、100年前(Lenin)も、今も、同じことなので仕方がない。

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