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2010年5月31日 (月)

ベアテ・シロタ・ゴードン「1945年のクリスマス 日本国憲法に『男女平等を書いた女性の自伝』 柏書房1995

2004年5月14日の日付で著者のサインがある。どういう経緯で私の本棚にきたのか分らなかったが、日本国憲法の制定に関連して有名な人の自伝なので、目を通しておくことにした。

1946年2月4日から12日までの9日間にGHQは日本国政府に渡す憲法草案を大急ぎで作り上げた。 それは2月28日にワシントンで連合国11か国からなる極東委員会が発足し、GHQがその指揮下に入ることになっているためだった。極東委員会に入っているソ連、ニュージーランド、オーストリアは天皇制を残すことに反対していたので、天皇制を残す方針だったGHQは焦らざるをえなかったのである。

そのあたりの事情がよくわかるのと、22歳でGHQ民政部に入り、日本国憲法に人権の概念を導入する上で重要な役割を果たしたという特異な経験をした女性の話としてとても面白い。

ただし憲法25条についての記述はないので、そのための資料としては役立たない。

2013.5.13 追記

この本が2011年9月4日に亡くなった妻のものだということは今でははっきりしている。

いま、調べてみると、2004年5月14日は福岡市の西南学院大学法学部でゴードンさんの講演会が開かれていた。

*【講師】 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性 ベアテ・シロタ・ゴードンさん
【日時】 5月14日(金)18:30~20:00
【場所】 ランキンチャペル

故人の行動を全然知らなかったのだ。

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