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2010年3月15日 (月)

私のブログを読み返す: 民医連が民医連であるために

そういうことも起こりえないことではないこととして、ある事態を想定してみる。

大学からの医師大量引き上げの原因が民医連加盟にあると主張して民医連脱退を迫る医師たちが現われて、要求を通すために自らの退職をちらつかせるとしたらどうだろう。自分たちが辞めたとき、残った入院患者に誰が責任を持つのかという恫喝である。

患者を人質に取られて乗ったとられたといってもよい。

これは一つの思考実験にすぎないが、そういう事態への答えを考えるうちに、私は自分が2009年11月に書いた記事を思い出した。不破哲三さんの本を読んでの感想として書いたものである。

少し書き直して読みやすくしてみる。

「革命が実は相当に長期の、世代から世代にわたる社会変化だということを不破さんが強調している。資本主義勢力と社会主義をめざす勢力の共存はゆうに一世紀にわたるだろう。なぜなら共存する資本主義が時の進みを遅くするからである。

そういう中では、社会主義と革命の精神を次世代に引継ぐことが難しいという課題が出てくる。これは中国が世界で最初にぶつかっている問題で、もしこれを解決してくれれば、遠い将来の自分達にとってどんなに役立つか知れないとも不破さんは言っている。

中国と違って、資本主義国では、たえず資本主義の害悪を国民が経験するから運動の継続はさほど困難ではない、と不破さんがいとも楽観的に考えているのがうかがわれる。

不破さんは不破さんとして、資本主義国内の運動体の中でも継続にはやはりある程度の困難さが生じているのを、私としては実感する。

民医連のような経済事業を行ないつつ運動するというスタイルの運動体は特に難しい課題に直面している。同じ資本主義国の中といっても、創設時と今では情勢が相当に違い、たえず闘いの炎が大きく燃え上がっているわけではない。運動を旧世代の感覚のままに次世代に渡すことはほとんど無理である。

だから中国も民医連も同じような悩みがある、それはまだ解決されていないといってよい。恐らく、中国も民医連も、中国だからこそ成功している、民医連だからこそ成功しているという成功体験が実感をもって、国民や、職員、患者さんに蓄積されないと、後継者問題は解決しないのだろう。間違って中国に生まれなければ、騙されて民医連に就職しなければと、国民や職員が思うようだと、後継者問題は解決しない。」

民医連だからこういう素晴らしいことができた、素晴らしい人生になったという体験を積み重ねて初めて、後継者が生まれ、新しい支持者が増えてくるのである。それを忘れて、事業が継続していれば、それだけで民医連が存在していると考えるようになってしまえば、上記のような危機にひとたまりもない組織になってしまうのである。

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