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2010年3月31日 (水)

「マーモット・レビュー」(2010年2月発表)エグゼクティブ・サマリー仮訳#3

14ページ

「健康の不平等を軽減する6つの政策勧告」

行動のための枠組み

このレビューは双子の目的を持っている。すべての人の健康と幸福を改善することと、健康の不平等を軽減することである。これを達成するため私たちは二つの政策上の目標を掲げている。

①個人とコミュニティの可能性を最大限に引き出す力のある社会を創造する。

②社会正義、健康、持続可能性がすべての政策の心臓部にあることを確実にする。

私たちが集めたエビデンスに基づいて、私たちの勧告は図4に示したように六つの政策た目標にグループ分けできる。この六つの政策対象における私たちの勧告は二つの政策メカニズムに下支えされている。

①ただ健康関連の部局だけでなく、政府全体を横断して、すべての政策において平等と健康の公平を考慮する

②エビデンスに基づく効果的な介入と実施のシステム

ライフコースを横断する行動(対策)

レビューにとって中心にあるのはライフコースを見渡す視点である。人生の不遇は誕生以前に始まり、人生を通して蓄積する、それは図5に示すとおりである。健康の不平等を軽減する行動は誕生以前から始まり子ども時代に続くものでなければならない。そうした時にのみ人生初期の恵まれなさと人生を通じての貧困という結果の間の密接な関連を断ち切ることができる。それが2010年に生まれた子供たちに寄せる私たちの大望である。この理由で、すべての子どもに最良の人生にスタートを与えること(政策目標A)は最も優先度の高い勧告なのである。

ところで、すでに学齢や労働年齢、それ以上に達している人々の生命や健康を改善するためにできることもたくさんある。それは次のセクションにあるエビデンスによって示されている。健康や幸福や高齢者の自立を促進するサービスは、そうすることによって同時に、より強力な施設ケアの必要性を予防したり遅延させたりするが、健康の不平等を改善するのに相当な貢献がある。たとえば「高齢者のためのパートーナーシップ」プロジェクトは健康の平等を改善するためのコストを下げることが証明されている。

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