1月26日の新聞、TVから・・・カラヴァッジョ、喜働隊、「麦秋」
①1月16日に、その日オープンの「ボルゲーゼ美術館展」(東京都美術館)に行ったことは既に書いたが、昨日のしんぶん赤旗によるとカラヴァッジョの絵を世界で一番たくさん所蔵しているのがボルゲーゼ美術館だということである。しかし、今回見たのはただ1点のみである。不思議に思ったが、彼の没後400年の特別展がイタリアで開催中で日本に回す余裕がなかったようである。
しかし、今回見た1点も彼の特徴を知るのに十分に役立ったので良かったとしよう。
②NHKーTVの「クローズアップ現代」では「ほめること」の大切さを詳しく解説していた。ある居酒屋は覆面調査で従業員の良いところを見つけて報告書を作ってくれる会社に依頼したのち、それまで続発していた従業員退職がなくなったということである。
ほめる力は観察し共感する力と同じなので、ほめる力のなくなった社会は人と人の関係が断たれている社会なのだろう。これを回復しようということは健康に直結する。労働基準監督署の点検を恐れて健診を徹底するより、職員をほめることのほうが健康に良いのはいうまでもないことである。医療生協の「虹の箱」も、患者さんが職員への不満を書き連ねて職員を腐らせるより、ほめて働く気を起させたほうがよほど良い。ほめることは現実を変える力になるともいえる。
ところで、画面をよく見ていると、その覆面調査をする会社は「○●喜働隊」という名前のようである。いまのところ無縁なのでキドータイは好きでも嫌いでもないけれど、このキドータイは割とよい。
③深夜はBS2の「麦秋」小津安二郎1956をつい見てしまった。テンポの遅さはイラン映画のようだと思ったが、私の知っているイラン映画も1980年ころのもので、今ではまったく変わっているだろう。しかし、しばらく見ていると、この遅いテンポこそが快いのだとしみじみ思ってしまった。1956年から2010年へ、住みやすい社会になったなどと誰が思うのだろう。まぁ、冬に床が暖かくて、いつもお湯が出て、全自動洗濯機があって、TVの画質が良くなったことは悪くはないのだけど。いいことはそれだけかもしれない。
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