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2009年4月20日 (月)

雑誌 「ザ・ビッグ・イシュー」を買う効果

木曜日午前の診療を終えて、あわただしく、かつひっそり空港に向かうと次第に気分が沈んでくる。こんなに頻繁に現場を離れて、自分はいったい何をしようとしているのか。東京の諸会議も本当に自分を必要としているのか。

空港の待合室にいる人たちはたいていが虚業に浮かれるビジネスマンや医師、目的もなく遊んでいる有閑人のようだ。そんなものに混じって座っていること自体が耐えられない。

飛行機の中は狭いうえに、要りもしない飲み物を配るアテンダントにも苛立つ。

込み合う電車を乗り継いで、御茶ノ水駅に降りる。医科歯科大や順天堂医院の関係者らしいすまし顔の同業者(らしき人たち)を見る。ああ、いやだ、いやだと思う。

そういうとき、駅頭にビッグ・イシューを高く掲げて立つ青年や中年を見かける。財布から300円を探して雑誌を受け取る。丁寧にお礼を言われる。

すると、不思議なことに気持がさっと明るく透明になる。聖橋を渡る自分の背中がすっとまっすぐになっているのを自覚する。これだけは会議で発言しなくてはということがまとまってくる。

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