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2009年3月27日 (金)

「臨床倫理4分割表」(白浜雅司)は全てのケース、全ての場面でもちいられなければならない

「歩く時は脚を使う」という程度に、あまりに当たり前のことなので、笑われてしまうかもしれない。

ある医療行為を行うに当たって

①広く文献に当たって検討した結果医学的に妥当かどうか 

②患者のQOLを改善するものか 

③インフォームド・コンセントとして患者がそれを選択しているのか 

④患者の周囲の人に与える影響はどうか、また周囲の人の意見はどうか

という4領域をくまなく検討してみようというのが「臨床倫理4分割表」(白浜雅司)である。

白浜先生からは、「診療場面でなんとなくもやもやする時に使ったらいいんですよ」と教えられたが、実は、臨床医は、どんな意思決定をするときでも、この4領域を見渡しておくよう努力すべきだということに気付いた。

「医療倫理」は、医療行為に普遍的に問われているのであり、何か特殊なケースを解決する技法ではないはずである。

したがって「臨床倫理4分割法」というより「医師の意思決定4分割表」と名づけておく方がよいのではないかと思う。

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