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2009年2月10日 (火)

社会科学と医師

架空の飲み会の会話記録である。皆ものすごく酔っ払ってしゃべっているのである。

*先生、キューバ見学の記録はできましたか。

*いや、鈴木 頌先生の膨大なブログを覗くと圧倒されてしまって、書く気が失せたのですよ。ラテンアメリカの現代史では日本で一番詳しいみたいで。こんな人がいるのに、何を書く必要があるのかと思って。

*でも、先生の見聞が一番新しいのだから気にせず書いたらいいんですよ。ところで鈴木頌先生って誰ですか。

*知らない?僕等より少し年上だけど、仲間の医者ですよ。○○君は北海道から派遣されているんだから知っているんじゃありませんか。

*すみません。知りません。へぇー総院長さんなんですか。

*△さんは古参の事務系理事だから知っているよね。

*知っていますよ。すごい人ですよ。社会科学への通暁という点では、私の評価によると日野秀逸先生クラスだな。

*やっぱりそうなのか。日野秀逸クラスねぇ。

*でも、日野秀逸先生の独創性については私は少し疑っているところもある。資本論の引き写しで本を書いているとしか思えないな。

*えーっ、僕は日野先生の本を読んで、大学に残るのをやめてここに飛び込んだのですよ。

*ふーん、僕は割りと年が近いせいもあって、日野先生は変わった人としか思っていなかったな。まったく影響はされませんでしたよ。やはり、5,6年の差は大きいな。ところでその鈴木 頌先生が加藤周一を割とぼろくそに言っていてね。「言葉と戦車」に関するNHKの特集番組を腹が立って途中で切ったと書いていた。晩年の10年だけをまじめに生きたという評価なんだ。

*実は、それは私も同感。「日本文学史序説」も、最初は感動して読んだのだけど、なくなられてあらためて読み直すと、飛躍がやや目立つ。

*△さんはずいぶん詳しいね。

*それは、文学部出身だから。

*文学部ってどんな文学?

*ドイツ文学ですよ。すこし、恥ずかしいな、こんな話は。

*ドイツ文学か。僕も医学部をやめてドイツ語の教師になりたいと思った時期がありましたね。20歳のころだったけど。しかし家が貧しかったから医者になってしまった。

*貧しいと医者になるんですか、先生は。

*そうですよ。僕らのころは家が貧乏だから医者になるという時代だったね。ほら、野口英世がそうでしょう?

*あぁ、なるほど、その話、よくわかります。△さんもそう思いますか。

*確かに私は金持ちの家の子供だったね。

*しかし、□先生は、鈴木先生と大学が同窓のはずだから、知っていますよね。

*名前は知っているけど。5年位上だし、社会科学にそんなに詳しいなんて認識はありませんよ。そんな膨大なブログを作っているんでは、医者の仕事をしていないんじゃないの。

*そうでもないみたいだけどね。でもどうして、こんな風にみなに知られていないのかな。△さんの評価はずいぶん高いのに。

*うーん、医師がどんなに社会科学で頑張って勉強しても評価しない気風はありますね。評価しないというより、注目しないというか。

*やっぱり、そうか。まぁ、評価されるために読書するわけではないからいいか。自分の仕事のためだからね。

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