昨年10月「おくりびと」について私はなんと言っていたか・・・「みとりびと」になるな!
アカデミー賞受賞で、ニュースは「おくりびと」の話題で占領されている。しかし、「おくりびと」については私の評価は決まっている。
昨年10月「おくりびと」について、このブログで私がなんと言っていたか、振り返ってみたい。
「山口県保険医協会は、間近に迫っていると思われた総選挙対策として、県内の主要な4市で伊藤周平鹿児島大学教授を講師とする学習会を連続的に開いた。10月25日宇部市がその最終日になった。
・・・それを聞いて考えた話を書かないといけない。
伊藤氏は、療養病棟削減で医療難民・介護難民が多く出るのだが、特に医療難民は、医療を奪われれば早期に死亡してしまうので、果たして難民として生き残ることができるのだろうか?と話した。
私は、閉会の挨拶でその話を膨らませてみようと思った。
《いま話題の映画『おくりびと』を見て違和感が強かったのは、納棺だけが美しくなされればすべてよしという風なところだ。
私の周囲で最近盛んな終末期医療議論も、結局、人が亡くなる時点だけが強調され、周囲が納得して死のつじつまが合えばよいという風なところはないか?
私たちの善意が捻じ曲げられて、私たち全員が 『みとりびと』 にされていくのではないか。》」
きっと、いま、同じ映画を見ても同じような感想を私としては持つだろう。
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