« 麻生発言「何も努力していない人の医療費をなぜ自分が払う」とマイケル・マーモット「ステータス症候群」日本評論社、2007 | トップページ | マイケル・マーモット「ステータス症候群  社会格差という病」読書ノート①・・・伝記的部分で翻訳がおかしい »

2008年12月 1日 (月)

保団連・地域医療交流集会、Hibワクチン公費助成、キューバのHibワクチンは使えないのかな

11月30日は快晴だったが、日帰りで新宿の農協会館に行き、上記の集会に参加した。参加者は30人くらいの小さな集まり。

往きの飛行機で、富士山がよく見えた後、関東平野の広さに改めて感じ入る。ここに、私の町の200倍以上の人が暮らしているのだ。

保団連の入っているビルは昔、全日本民医連が同じビルの下の階にあり、何度も通ったことがあるので、懐かしい気がするが、その老朽化は目にあまる。また、新宿は猥雑なのは相変わらずだが、なんとなく地盤沈下気味で、通りにどぶのにおいがし始めている。こういうロケーションの会議に参加していると、気分が暗くなる。

そういうこともあって、まったく積極的な関わりのないただの聴衆でいたのだが、全国のあちこちに声を上げようとする開業医が少しはいることには少し励まされた。

とくに歯科医に元気な人が多い。元気に闘うしか道はないという思い切りの良さがあるのかもしれない。それは反貧困ネットワークの若者に通じるところがあるのだろう。

もう一つ、これは考えてみないといけないと思ったのは、小児細菌性髄膜炎対策のHibワクチン接種への公費助成要求である。Hibワクチン接種自体はいよいよ12月から始まるのだが、4回接種が必要で、合計3万円くらいの値段になるという。これでは金持ち用のワクチンになってしまうというのが千葉県保険医協会の人たちの主張である。

山口に帰って調べてみると、鹿児島市、宮崎市は早々と公費助成を決めたようだし、高崎市は副作用の発生に当たって、定期接種のワクチンと同等の補償制度を適用するとしている。山口県でもなんらかのアクションは必要だ。また、肺炎球菌ワクチンは小児の髄膜炎、老人の肺炎対策に有効で、あわせて公費助成を要求すればよいのではないということも思いついた。そういう形なら、小児科とは縁のない私でも少しは関与できる。

Hibワクチンの製剤はフランス製で販売は第一三共が独占しているらしい。日本用ワクチンは少しでも濁りがあるとだめと規格が厳しいため、生産量=輸入量が制限されていて、希望すれば即接種とはならないようだ。

自力開発で有名なキューバのHibワクチンなど使えないものだろうか。価格も安いだろうし、医療立国をめざす貧しい国の応援にもなるし、いろいろよいと思えるのだが。

*こんなことを書いていると、1960年くらいのポリオの大流行のさなか、ソ連製のポリオ生ワクチン緊急輸入を要求してねんねこ半纏のお母さんたちが大挙して厚生省に毎日詰め掛けたという昔話を思い出す。

僕も本当に年配者になってしまったのである。

** 肺炎球菌ワクチンであるが、小児の細菌性髄膜炎の原因の3割は肺炎球菌だが、これに対するワクチンは「7価ワクチン」である。日本ではまだ実用に供されていないが、フランスではすでに定期接種に組み入れられている。これに対して高齢者に使う肺炎球菌ワクチンは「23価」であり、こちらは小児に使っても抗体が上がらないので、髄膜炎対策としては無意味であり、違うワクチンと考えるべきものである。したがって、上記の記事は一部訂正しなければならない。

実際には、小児のHibワクチン、高齢者の肺炎球菌ワクチン双方の公費助成を求めるという運動として進めるつもりだが。

|

« 麻生発言「何も努力していない人の医療費をなぜ自分が払う」とマイケル・マーモット「ステータス症候群」日本評論社、2007 | トップページ | マイケル・マーモット「ステータス症候群  社会格差という病」読書ノート①・・・伝記的部分で翻訳がおかしい »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 保団連・地域医療交流集会、Hibワクチン公費助成、キューバのHibワクチンは使えないのかな:

« 麻生発言「何も努力していない人の医療費をなぜ自分が払う」とマイケル・マーモット「ステータス症候群」日本評論社、2007 | トップページ | マイケル・マーモット「ステータス症候群  社会格差という病」読書ノート①・・・伝記的部分で翻訳がおかしい »