医療情勢を語る、その後
「小泉元首相が引退したのは、ゆうちょ銀行の大損失が露見して国会喚問されるのから逃げるため」
「政治評論家・森田実がTVから干されたのは、郵政民営化がアメリカの証券会社を利するためだという本質を語ったから」
「アメリカはやはり軍産一体国家で、アリコが救済されたのも米軍御用達の軍需生命保険会社だったから。だからこれからもAIGにはアメリカ国家はいくらでも資金をつぎ込んでいくだろう」
「霞ヶ関埋蔵金はあるにはあるが、アメリカの国債という、いまやただの紙切れに変じている可能性が大」
「これから、日本国内にも猛烈な不況がやってきて、1990年代とは比べ物にならないリストラが進む。人々は『貧困・格差症候群』が実在することを痛いほど知らされることになるだろう」
「国民の命を守る三つの大きな運動が浮上してきている。それはいずれも1990年代には存在しなかったものである。
反貧困ネットワーク、九条の会、後期高齢者医療制度反対運動がそれだ。
この三つがどう密接な連携を取れるかどうかに国民生活がどの程度守られるかがかかっている」
「しかし、決定的局面で鍵を握るのは共産党。総選挙で共産党議席が増え、かつ社民党抱き込みでは足らない程度でしか民主党が勝てなかったとき、民主党は保守政党の枠組みから逸脱せざるをえなくなる。そうすれば、後期高齢者医療制度は廃止され、郵政民営化の結果が白日にさらされ、もう一度みなおされるのは確実である。こういう条件なしに医療崩壊ストップという状況も生まれない。」
と、私が話すと、「はじめて聴く話ばかりで・・・」と集まった皆さんは当惑がちだったが、誰も眠る人はなく、その後のフリートーキングは、参加者の年齢から考えれば大変盛り上がった。
しかし、受け売りの部分も多かったことだし、喜んでもらうのは恥ずかしい限りである。
アジテーターになるのはこれが最初で最後にしよう。
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コメント
野田先生
何時も読ませていただき、啓発を受けています。新自由主義の破綻が、これから我々の生活、特に医療にどのような影響をもたらすのか、身の毛がよだつような思いがします。地域医療に携わりながら、どうぞ引き続き、患者さん・地域の方々に情報を伝えて行って下さい。私も、自分の持ち場で、出来る範囲でそのようにして行こうと思います。
投稿: nuttycellist | 2008年11月11日 (火) 17時59分