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2008年10月19日 (日)

ピカソ展(国立新美術館)

3週続けての東京出張だった。その中で10月18日土曜日の午前の予定が消えたのだが、ホテルでの朝寝とはしないで、早起きして国立新美術館に出かけた。今回は間違えることなく、地下鉄乃木坂駅の出口から最短距離で到着。

フランスの国立ピカソ美術館を改装するため収蔵品を世界に貸し出したとのこと。すでにその美術館そのものに行ったし、と友人は興味を示さなかったのだが、僕にしてみると、これだけまとまった数を見るのは初めてであったし、展示も時代を追って丁寧に構成されていたので、理解が深まった。

どの絵が印象に残ったかと訊かれると答えにくい。ピカソという人そのものがとしか答えようがない。

強いて言えば、朝鮮戦争中の、銃殺される女性たちと、銃を構える兵士たちの絵「朝鮮の虐殺」。ゴヤのナポレオン戦争中の絵と同じ構図で、ピカソがゴヤの抵抗精神を受け継いだスペインの画家であったことを証明するような作品が挙げられる。

ピカソ→http://images.google.co.jp/imgres?imgurl=http://amnistiacatalunya.org/edu/3/pm/picasso-m.corea.JPG&imgrefurl=http://amnistiacatalunya.org/edu/3/pm/picasso-m.corea.html&h=288&w=550&sz=45&hl=ja&start=1&um=1&usg=___P0l7Y287_5H3T-ytWmXx3dWjIY=&tbnid=INjtPU7JxvJE3M:&tbnh=70&tbnw=133&prev=/images%3Fq%3DMasacre%2Ben%2BCorea%26um%3D1%26hl%3Dja%26lr%3D%26c2coff%3D1%26sa%3DG

ゴヤ→http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6e/Francisco_de_Goya_y_Lucientes_023.jpg/250px-Francisco_de_Goya_y_Lucientes_023.jpg

見終わった後、板張りのテラスのテーブルでミッドタウンの高いビルを眺めながら、売店で買ったコーヒーを飲んだ。うす曇りの穏やかな日で、あとで考えると信じられないくらい静かな半日だった。

その前日の夕方は、初めて新宿の駅前で白衣を着て街頭宣伝の一員に加わった。僕の前にふと立ち止まったというように来た黒い背広姿の青年は、ワーキングプア問題の演説にこれ以上ないほど真剣な様子で熱心に聴き入っていた。声をかけるなどということはできなかったが、それを見ているとなんだか日本という国のこの先に安心したのだった。

土曜日の夕方遅く福岡空港に降りて博多から新幹線で帰ってきた。これは移動に全く余裕のないほとほと疲れきる行程だった。二度とこういう予定は立てないことにしよう。

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