白浜雅司氏の死亡
10月29日の新聞で佐賀県三瀬村国保診療所の白浜雅司氏の死亡を知った。それも夕方になってから気づいたのだった。
現岐阜大の藤崎氏から勧められて、山口県保険医協会では3年連続して白浜氏を中心とする臨床倫理の企画を立てた。参加者を6つ前後の小グループに分けて4分割表を用いたカンファレンスを実際に行なった。「講義形式よりよほどいいですね、山口大学でもこういう風にできればいいのだけど」とほめてもらったのを覚えている。
山口大学の特別講義を別にすれば、山口県で初の4分割表の紹介だったのではないかと思う。少なくとも私の病院にはすっかり定着して、何か困ったことがあれば紙や白板にすっと2本の直交する線を引いて考えるのが普通になった。
企画の最後の年には広島から田原佳千氏も来られていた。企画が終わったあと、会場だった新山口駅前の古ぼけたホテルの食堂に白浜、田坂両氏を含む数人が集まった。田坂氏は私にアドレスを書くようにと紙を差し出して来られて、自分のメーリングリストに入れておきますからと言われた。その約束も彼の死で果たされることがなかった。
両氏とも私より数年若く死亡してしまったわけだが、残ったものは彼らの遺志がどこにあったかを考え続けていくほかはないのだろう。
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