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2008年8月19日 (火)

「地獄を見たから生きてこられた~満蒙開拓団の戦後~」と「エレニの旅」

8月14日 TVから聞きなれた音楽が流れてきた。

ギリシャ映画「エレニの旅」の主題曲「ザ ウイーピング メドウ」(私流に訳せば「すすり泣く河床」だろうか)だ。

どういう番組なのだろうと見てみると、NHK特集「地獄を見たから生きてこられた~満蒙開拓団の戦後~」だった。

ここで取り上げられたのは満州から引き上げてきた人たちだが、、私の村 広島県山県郡八幡村(当時)にもその人たちが作った開拓団はあって、村の南に広がる千町原という湿原を含む荒地に粗末な小屋を建てて暮らしておられた。

それは、戦時中にあった陸軍演習所の兵舎の転用だったかも知れない。

いずれにしろ私が中学校に上がる頃にはもうなくなって、朽ちた建物が残っていただけである。

(茨城県の満蒙開拓青少年義勇軍内原訓練所を経て、防府の海軍少年通信兵になっていた私の父も一時その開拓団に身を寄せていたことがある。父はその後、村の中学の教員補助(助教諭)になって、慶応大学の通信教育で教員免許を得て、やがて校長となって退職した。平凡な教員だったが経歴はそれなりに複雑だった)

この音楽は、確かに番組のテーマにふさわしいだろう。

「エレニの旅」の主人公の夫は、革命のロシアから難民となってギリシャ・テッサロニキに引き上げてきた後、出稼ぎのためアメリカに渡ったが、アメリカで兵士に志願し、太平洋戦争に従軍して沖縄・慶良間島で戦死するのである。(彼はアコーディオンの名手で、主題曲も彼が演奏するというストーリーになっている。)

世界の戦争難民の典型として描かれたのが彼らであったのあれば、この番組の製作者たちは、極めてよい選曲をしたものと思える。

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