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2008年8月 4日 (月)

健康の社会的決定要因 確かな事実の探求 第2版

上記は、全日本民医連の総会方針にも出てくるが、WHO 欧州事務局が作成・発表したものである。確かな事実という意味でソリッド・ファクトと呼ばれる。

①社会格差、②ストレス、③幼少期、④社会的排除、⑤労働 ⑥失業、⑦社会的支援、⑧薬物依存、⑨食品、⑩交通 について、その健康に与える影響が、どのように立証されているかを解説している。

貧しい人は社会から排除され、健康状態が悪く早く死ぬ。

逆に言えば、病気になって病院にいる人のなかでは、貧しくて社会から排除されている人の率は高い。

そういう人が、そういう人であるという理由で、病院の中でも排除されやすいことを知る人はどれくらいいるだろう。

社会的排除の悪循環である。

その悪循環を断つ最良のポジションは病院なのである。少なくとも、病院関係者にそういう決意をさせるだけの力がこの文書にはある。

文書の日本語訳は 東京医科歯科大学の高野先生のHPからhttp://www.tmd.ac.jp/med/hlth/whocc/pdf/solidfacts2nd.pdfで見ることができる。

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