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2008年5月26日 (月)

春の一日:市医師会総会

5月25日は私が理事長をしている医療生協の総代会だった。理事長に再選された直後に、着替える暇もなくまっすぐ所属する市医師会の総会に向かった。 長く勤務医会員であったためでもあるが、医師会の役員にはなったことがなく、ここでは気分は野党である。

総会自体は議案が読み上げられていくだけで単調・退屈のきわみだったが、市民オーケストラを長く主宰されて、その話を私の病院で講演していただいたこともあるS老先生が後期高齢者医療制度について
「政治的な見通しがどうのこうのというより、医師としてこの問題をどう考えるべきか、見解をはっきりさせたほうがいい」
と注文をつけたのが光った。なかなか、こんな風に上手に執行部を傷つけずに主張するのは難しい、今の自分には人徳がないと反省させられた。( レーニンがブハーリンを批評して、「どんなに論争しても論争相手から恨まれない幸福な気質を持った人間もいる(もちろんその反対のものもいる)」、といったことを思い出したのである)

総会には懇親会がついており、市長、副市長ら市の幹部や大学病院院長などが来賓でやってくる。

注目したのは、医師会長が「新自由主義と成果主義が、日本の医療や病院をだめにしている」と挨拶したことである。この医師会長は私の3年先輩だが、学生時代からうまくいかない。政治的意見がまったく逆で、双方がそれをはっきり認識しているからである。したがって、この挨拶には少し驚いた。

考えてみると、これは十分に納得できることである。 新自由主義で切捨てられた自民党旧支持勢力の代表が日本医師会なのである。彼らにとって小泉や竹中は恨み骨髄に達する敵のはずである。しかし、政権政党にはどこまでもくっついていくという情けない行動パターンが脱せられないのも彼らなのである。

これに対し市長は「医師会長のご挨拶は若干困ったお話で・・・」と応じ、医師会長の1年先輩に当たる大学付属病院長は「またまた訳の分らないことをいっていますが」と混ぜ返していた。
私の周辺にいた若手理事も「だから、どうすればいいというのか、いつもあんな話ばかりで・・・」と批判的だった。

おおよそどんな状況か把握したので、私は「とてもいい挨拶だった」と直接医師会長に言っておくことにした。「僕にほめられてもこまるだろうけど」と付け加えておいた。

それから、地域を代表する大病院の院長と顔をあわせたので、                        「各病院の地域連携室の強化が地域医療機能発展の鍵だ。お宅の病院は外から見てその点にもう少し足りないところがある」と忠告した。
「つい最近、病床管理室も作ったが」                               「それを地域連携室と一体のものすることが必要なのだ」
「そうするように言っておく」
「言っておくのでなく、自分でしなくちゃ」                               といったあたりから相手の機嫌が少し悪くなった。

医師会の在宅介護支援センターの人たちにもあったので、在宅ケアの質のモニタリングを具体的にどうするのかという話をした。
その手始めに、先日の県緩和ケア研究会での、私の質問に対する訪問看護ステーション協会のHさん(この人は、訪問看護界のカリスマらしい)の答えにあった、在宅死亡カンファレンスをやるのがいいということになった。佐賀大学の白浜先生の4分割表のことなど、この人たちは知らなかったので紹介しておいた。

こうして晩春の遅い日が暮れた。

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