どこにも帰るところはない
妻が突然になくなって、僕には家とか自宅という言葉がなくなった。
僕の身体が家であり、自宅だった。
今日の飛行機の上で僕は痛切にそれを感じた。
もはや僕には移動だとか旅だというものはなかった。
僕の身体のなかにある僕の感覚だけがこの世にあるすべてだった。
ここで死んだところで、僕は僕の身体のなかで死ぬに過ぎない。
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