グラウンド0
誰にでもグラウンド ゼロがある。
そこからしか世界を見なくてはいけない地点のことだ。
僕にとっては
残暑厳しい日の
法医学解剖室の出入り口での再会。
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誰にでもグラウンド ゼロがある。
そこからしか世界を見なくてはいけない地点のことだ。
僕にとっては
残暑厳しい日の
法医学解剖室の出入り口での再会。
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ひょんなことから、僕が開設者になってしまった保育園のホームページを開くと
最近預かってもらうことにした僕の孫の写真がいくつか現れる
今日は、初めて離乳食を食べさせられて泣きそうな顔が写っている
家族を一人失って、まもなく得たもう一人の家族
それが、どうしても 形を変えて帰ってきた人としか思えない今日の夕暮れである
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首里城跡から降りていく金城の石畳道を37年ぶりに歩いた
景観保護はしっかりしていて、道のたたずまいはほとんど変わっていない
家々の壁に垂れ下がるハイビスカスの花も
その上にのぞくの青空も同じだ
ふと、ソウルの城壁めぐりの散歩を思い出す
それはなぜだろう
だが 道をそれて寄るアカギの古木は初めてだったのか二回目だったのか
思い出せない
時間の塵に埋もれて見えないものがある
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小さな台風が来ている日の寂しい海岸でウインド・サーファーに挨拶された。
まるで、山道ですれ違うときのように。
なんだか変だなと思っていると、「Aです」と名乗られた。
それでも誰か思い出せないうちに彼は沖へ行ってしまった。
大変な速いスピードで、向こうの無人島に用事があるような勢いだった。
あとで、僕が産業医をしているトラック運送会社の若い社長だと思い出した。
服装が違うと、貯蔵した記憶の海馬への呼び出しが遅れる。
それにしても、他人の荷物でなく、自分を運ぶときはどんな冒険も平気なのだ
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これまで気づかないことであったが、
僕のそばに誰かがいて、
受信状態の悪いTVでゴーストが見えるように
僕とほぼ同じことをしている
TVのゴーストと違うのは、それが時折僕を見ており、
場合によっては意見してくることだ
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今日分かったことがある
あの時期
娘が事故を繰り返したのは
僕をこの世につなぎとめるためだったのだ
振り返れば
それがなければ
僕もここにいる意味はなかった
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奇妙な夢だった
子が母に駆け寄るという場面が3回繰り返される
繰り返されるごとに子は小さく形を失い、最後には子という概念になってしまったかのようだった
母も次第に曖昧な形になる
そしてかならずその二つが失われるのである
泣き叫びたいような悲しさのなかで目が覚めた
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奇妙な夢だった
子が母に駆け寄るという場面が3回繰り返される
繰り返されるごとに子は小さく形を失い、最後には子という概念になってしまったかのようだった
母も次第に曖昧な形になる
そしてかならずその二つが失われるのである
泣き叫びたいような悲しさのなかで目が覚め
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縁者が死に絶え
子も老いたなら
僕は異郷の駅かマーケットに赴き
そこで静かに死にたい
どこの誰ともわからぬうちに
小さな町の町外れに無縁の死者として葬られれば
それに越す望みはない
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行き違ったまま友人の 突然の訃報から
死者に囲まれる夜が始まる
シベリアで覚えたカチューシャの歌
それを膝の上で聞く娘など など
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